こちらでのお知らせが遅くなりましたが、『給水塔と赤い屋根〜阿佐ヶ谷住宅のおはなし』EPUB版を6/6にリリースしました。

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直接ダウンロードパブー・そしてiBookstoreから配布しています。リリースから1週間で、370冊ほどダウンロードしていただいています。楽しんでいただけているといいなあ。

内容はもりだくさんで、iPhoneのiBooksで900ページを超えます。阿佐ヶ谷住宅のうつりかわる季節をとらえた写真。地道に緑を記録したちいさな図鑑。阿佐ヶ谷住宅からひっこした球根や挿し木のおはなし。暮らしていた方に提供していただいた貴重な写真と、そこからかいまみえる暮らし。そして阿佐ヶ谷住宅ができたときからずーっと住んでいるかたのインタビュー。

大学時代にまた九段の連中と付き合うようになって、その中にキクチっていうやつがいてさ。彼はもうすごいバイタリティを持った男でね、今でも仕事はバリバリやってる。とにかくやることが何でも早いやつで。そいつはね学生時代、内装のアルバイトをやってたんだな。もう見よう見まねで内装の知識と技術をなんでも覚えちゃってて。しかもうちのお袋に気に入られててさ、「おばさん、オレちょっと台所借りていい?料理作ってあげるよ!」なんって言って、ちゃちゃちゃーっとタンメンかなんかを作っちゃうの。如才ないっていうか、大人相手でも話もよくするし。お袋ともよく話し込んでたよね。まあ、ちょっと珍しいやつでさ(笑)。で、親にも気に入られてることもあって、うちの二階はキクチが相当リフォームしたんだよ。

(「教えて先輩!酒とともに語る昭和と平成の阿佐ヶ谷住宅 櫛山英信氏インタビュー」より引用)

阿佐ヶ谷住宅は各棟がいろいろにリフォームされていましたが、なんとこの櫛山さんの家は、キクチさんをはじめとする友人がやってきてはリフォームしていたのです。

と、チラ見せしましたが。是非よんでみてください。無料だし。

そしてこのEPUB電書と同じ素材をもとに映像作家の石川亮介さんが制作した動画版・『給水塔と赤い屋根』もぜひ観てくださいー。EPUB版のプロモーション用ではなく、独立した作品です。電書版にたいする動画版です。音楽は中山うりの「小さな窓に」。