これはひとりアドベントカレンダー「日記ぽい」3日目の記事です。日記ってなんだったっけ?

ブログ書いてればそれは日記ではないか。かつて「はてなダイアリー」というブログサービスもあった。

ブログも日記もかっちりとした定義があるわけではない。ブログは「独立した記事がいくつもあり、それらには日付がついていて、そして時々更新される(されていた)Webサイト」ほどの意味だろう。

では、日記とは何か。

毎日の(個人的な)できごとを書いた記録 (三省堂国語辞典)

毎日の出来事や感想などを一日ごとに書き記した記録。日録。ダイアリー。 (明鏡国語辞典)

自分の出あった出来事や感想などを一日ごとに書いた物。 (新明解国語辞典)

毎日の出来事や感想などを書いた記録。日誌。 (岩波国語辞典)

「毎日」と書いている辞書が多いが、日付が抜けたとしても日記は日記だろう。この中で新明解だけは毎日とは書かれていない。

精選版日本国語大辞典はやや異なる。第一の語釈には「事実を記録すること。また、その記録。実録。にき。」とある。第二の語釈は「できごとや感想を一日ごとにまとめ、日づけをつけて、その当日または接近した時点で記録すること。また、その記録。日録。日乗。にき。」だ。こちらも「毎日」とはなっていない。

さらに語誌にはこうある。

男性貴族は漢字のみを用いた真名日記を残しており、主に公的行事についての記録であった。これに対して平仮名で記されたものは私的心情の表出に重きを置き、文学性が高い。

第一の語釈は前者、第二は後者に対応しているように読める。現代の日記は「私的心情の表出に重きを置」いてはいるとは限らないものの、第二の語釈が当てはまるだろう。

こうして並べると、私には日国の語釈がいちばんしっくりくる。特に「その当日または接近した時点で記録すること」は、日記には重要な要素だ。そして多くのブログは、この条件を満たしているだろう。

Logical Diary 2026の表紙。ロジカルな日記を書かなくてはならないわけではない