Mastodon個人的振り返り(2020年バージョン)
これはFediverse Advent Calendar(第二会場)の6日目の記事です。
このブログではすっかりMastodonのことを書かなくなりましたが、2017年に始めた公開サーバのbookwor.msとお一人様サーバの双方を今も運営しています。技術的にも大きなトラブルはなく、安定しています。Mastodon自体はかなりハイペースで開発されているのでそこそこの頻度でアップデート作業はしていますが、大きな作業はなく、あまりトラブルもありません。
ということで3年前と違ってあまり書くこともありませんが、思い出せる範囲で書いてみます。
Fediverse?
その前に、Fediverseって何? というのを簡単に書いておきます。
MastodonはTwitterと同じようなSNSサービスですが、「誰でもサーバを建てられる」「サーバ同士で書き込み(toot、Twitterでいうtweet)を共有できる」という大きな特徴があります。この特徴は分散型とか脱中央集権と呼ばれます。サーバ同士の書き込み共有を「連合を組む」と言ったりします。
分散型SNSはMastodonだけではありません。老舗のGNU Socialをはじめ、PleromaやMisskeyなど、Mastodonと連合を組むことができるソフトウェアはたくさんあります。
ゆるく連合した分散型SNS全体の世界をFediverseと呼びます。
ユーザ数
今の登録ユーザ数は386人なので、3年前から300人程度増えたことになります。ゆったりペースです。アクティブユーザの入れ替わりはありますが、今もなお割と活発に使われています。
コスト
ユーザ数は増えたものの、月々の経費はほとんど増えてはいません。本体はさくらのクラウドで、スペックも変えていないので料金は同じです。画像などのメディアがS3にあり、その料金は当時の倍くらいになっていますが、それでも数百円のレベルです。本体側で画像はキャッシュしていることもあり、転送量も多くはありません。
管理者としての仕事
安定して動いており、あんまりすることはありません。
OSバージョンアップ
Ubuntu 16.04 LTSで開始したので、途中で18.04 LTSにアップデートしました。お一人様の方は、その時にDockerを使わないように変更しています。bookwor.msの方は元々Dockerなしで設置していました。
メール配信サービスの変更
ずっとSendGridを使っていたのですが、「ログイン確認のメールが届かない」との問い合わせを受けて調べたところ、SpamHausのDBにSendGridのメールサーバが登録されてしまっていることを発見しました。SendGridに問い合わせを投げつつも、待てないのでMailGunに乗り換えました。
お一人様サーバの方は自分のgmailを使うように設定しました。
ユーザ登録を承認制に
一時期ユーザ登録スパムが増えていて、最初はメールアドレスのドメインやMXで弾いていました。が、そのうちgmailなどを使ったスパムも出てきて対応しきれなくなったので、ユーザ登録を承認制に変えました。それでもまだ登録スパムは来るのですが(承認依頼のメッセージにスパムメッセージ書き込むケースもあって、それ見るの私だけだよと思っている)最近はずいぶん減りました。時々ぽちぽち承認したり却下したりする程度です。
まとめ
Mastodonはすっかり私の日常の一部になって、いちユーザとして毎日楽しく使っています。始めた当初はTwitterなど他のSNSのつながりの縮小版が再現されるかなと思っていたのですが、全くそんなことはなく、Mastodon側ではほぼ完全に新しいつながりができています。
Twitterも変わらず使っていますが、違う場なので使い分けられています。使い分けられてはいるのですが、どう使い分けているのか、言語化できないことに気付きました。一体どういう使い分けをしているのだろう、私は。