VimからEmacsに出戻った
2017年の5月にEmacsからVimに乗り換えた。しかし2018年末にまたEmacsに戻ってきた。1年半もEmacs以外のエディタをメインに使っていたのは、1992年ごろにEmacsを使い始めて以来で最長記録だろうと思う。一時は完全に乗り換えられると思ったのだが。
最初はMacVimを使っていたが、最終的にはiTerm2でneovimを使っていた。ノーマルモードに抜けた時に日本語入力をオフにする部分は、Karabinier Elementsで対応していた。
Vimの筋が通ったコマンド体系はやはり今も好きだ。.
で直前の操作が繰り返せるといった、ノーマルモードで修飾キーなしで素早く編集できる操作性も快適だった。でも少し複雑な設定をしようとしてはまった時のトラブルシューティングが、Emacsに比較すると私には難しすぎた。客観的にみて設定がEmacsより難しいということはないだろう。でも私にとっては、経験の蓄積が違いすぎたのだった。
Emacsのキーバインドはvimと違って「ワード単位の操作はこのキー」みたいな理屈は全くないのだけれども、手が覚えてしまえば関係ない。vimのノーマルモードでの素早い操作性はEmacsの複雑なキーバインドに比べて魅力だけれども、常に今どのモードにいるのかを常に意識しなくてはならない負荷とのトレードオフにもなっている。
先月からEmacsに戻ってきて何だかすごく安心している。この一年半vimを楽しく使っていたつもりだったけれども、無意識のうちにやはり緊張していたということだろう。今回Emacsの設定はいちからやり直して、2017年まで使っていたinit.elに積み重なった歴史を捨てて身軽にもなった。
メインのテキストエディタ乗り換えを試みることは当分ないだろう。今Visual Studio Codeは少し気になっていて、ちょっと使ってみてもいる。設定ファイルを書かずにいろんなプログラミング言語でかなりのことができるのは魅力的だけれども、わざわざEmacsから完全に乗り換えるほどではないな、と思っている。