世界文學月報
明けましておめでとうございます。
正月に実家で発掘した、昭和三年の新潮社の広告チラシと思われる「世界文學月報」。
2枚8ページもの。1ページ目の下には、柳原燁子氏作・「荊棘の実」の広告がすごい。
著作権の所在など不明なので全文は出しませんが、一部引用します。
「名門の出生にして、曾つては才色並びなき筑紫の女王と謳はれ、今は無産階級の闘士と居を共にしつゝある情熱の歌人柳原燁子女史が、轉變極まりなき自らの反省を、血と涙を以つて綴れるもの。」「而して其間に、典故と迷信とに苔蒸した貴族社會の頽廢、それを當然の事として認容せる一般の奇怪なる習俗、成金階級の紊亂せる家庭生活の醜惡等が、白日の下に暴露されてゐるのである。何人にも深い暗示を與ふる作として一讀をすゝめたい。」