mixiのボイスをみて「これオレは嫌い、同じようなサービスのtwitterも嫌い」と思われる方がいるようなので、お節介なエントリを書いてみます。や、twitter嫌い、ってのを否定するつもりはなくて、ただmixiのボイスと同一視するのはちょっとちがうんじゃないか、ってことです。
もし、あなたが興味を持っているひと・尊敬しているひと、がtwitterをやっているなら、twitterのアカウントをつくって、まずはそのひとをfollowしてみてはいかがでしょう。使ってみていると、mixiのボイスとどう違うのか、どう面白いのかが、身をもってだんだん分かってくると思います。
以上。
...これだけではなんなので、mixiのボイスとtwitterが、どのように違うのか考えてみました。
このふたつは表面的には似ていますが、全くの別物です。違いを列挙してみます。

  • ボイスはマイミクのものが表示される。twitterは自分がfollowしたひとのものが表示される。follow関係は一方通行、マイミク関係は双方向。
  • ボイスはmixiにログインすると表示される。twitterは、twitterをみよう! と思わなければ目に入らない。
  • twitterはAPIが公開されているので、専用クライアントや連携サービスがいろいろある。
  • twitterはtwitterのアカウントがあればつぶやける。なので、情報提供を目的としたtwitterアカウントがいろいろある(天気予報、新製品情報、ブログの更新情報 etc)。mixiでは規約上そんなアカウントは作れない。
  • twitterでは、follower/followee関係になくても、返信や引用ができる。そのとき、返信・引用された側はすぐ気付くことができる。ボイスではマイミクじゃないとそもそもコミュニケーションできない。
  • twitterには「ハッシュタグ」という概念がある。ユーザが自主的に「ハッシュタグ」をつけることで、つぶやきの緩いグルーピングができる。

ユーザ同士の結合のしかたが異なること、そしてmixiの「ユーザ」とtwitterの「アカウント」は似ているようでだいぶ違うこと、この2点が、mixiのボイスとtwitterの性質を異なるものにしています。
twitterにはこれまでに培われてきた使われ方のパターン・APIがあることによる専用クライアント・自動まとめサイトなどの資産があるが、mixiのボイスにはそれがない、という環境の違いもあります。
mixiのボイスはマイミクのつぶやきをきいて、それに返事をするという、マイミクとのコミュニケーションツールですが、twitterは多様な使われ方がされています。twitterによってRSSは死んだ、といっているひともいます(わたしは完全には同意しませんが)。わたしはソーシャルブックマーク代わりに、twitterを使い始めてもいいかと思っています。そして、ブックマーク代わりにtwitterを使っているひとをフォローすることで、興味あるwebページを発見しています。
twitterには確かに、単なる状況報告のつぶやきも多いのですが(それはわたしのtweetだ)、わたしには心地よい程度のS/N比です。自分が選んでfollowしているひとだしね。