本日の頂き物: HP-16cと鏡文字
なんと、あのHP-16cをいただきました!!!! やった! うれしい! 電池切れで長らく放置されていたので動かないかも、といわれましたが、無事動作しました。
手に入るとはおもっていなかったHP-16cを突然頂けて浮かれています。少し前に買ったHP-35sも楽しくつかっていますが、HP-16cは別格です。ばりばり使うぞ。
...と書いても、HP電卓ご存じないかたにはなんのことやら、でしょうが、このまま続けます。
HP-16cは1980年代に製造されていた、プログラマ向けの電卓です。「プログラマ向けの電卓」というものはHP-16cが最初にして唯一らしいです。
HPの電卓なので、1 + 1を計算するのに、1 [enter] 1 + と入力するのはもちろんですが、通常のモードでは整数演算しかできないのです(10 を3で割ると答えは3)。しかも初期状態では16進数表示。
実数演算モードもあるので普通の電卓として使うこともできますが、それではHP-16cのおいしい部分が味わえません。
たとえば2の補数・1の補数・符号無しモードの設定・ワード長の設定(1〜64bit)、各種ビットシフト。ビット単位の論理演算。キャリーフラグとかオーバーフローやバローに相当するフラグもあります。表示は2進・8進・10進・16進。このあたりの機能をばりばりと仕事で使うことは今となってはほとんどなさそうですが、ローレベル系(=機械に近い部分)で遊ぶときにはかなり使えそうです。製造当時に買っていれば、これまでに使う機会はそうとうたくさんあっただろうと思えて、ちょっと残念。
ところで、これをくださった方はたいへん物持ちがいい方で、ケースやマニュアルはもちろん保証書もありました。このマニュアル、開いたところです。左下が...?
拡大するとこんな。