最近読んだ本。ひさびさの本記事です。
我らクレイジー☆エンジニア主義『我らクレイジー☆エンジニア主義』。Web上でも読めるんだけど、本にまとまってるとまた違いますね。年齢、バックグラウンド、主義、みんなばらばらですが、みんな凄い。すごさってのは、エンジニアという職種であってもひとつじゃないんですね。なんか無根拠に元気になれる本でした。コレを読んで、ますますジェミノイドの石黒教授のファンになりましたよ。

歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)『歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)』。残念ながら現在品切れです。合体変形巨大ロボ、ダブルオーは、3台の車両が合体すると現れる強力な戦闘ロボ。でも合体すると格好悪い。操縦するのはそれぞれにワケありの男三人。そしてなぜか環境庁所属。
ムダにリアリティのある、巨大ロボットものです。なぜ合体するのかの理由がばかばかしく、しかしリアルで、笑えます。操縦する3人それぞれの成長物語はかなりクサいんですが、ぎりぎりのところでふみとどまっていて、気持ちよく読めます。小役人な上司、絵に描いたような軍人の指導者など、脇役も魅力的。

逆境戦隊バツ「×」〈1〉ダブルオーと同じ坂本康宏氏による、『逆境戦隊バツ「×」〈1〉』および『逆境戦隊バツ「×」』〈2〉
ダブルオーは「巨大合体ロボットもの」ですが、こちらは「戦隊ヒーローもの」です。ダブルオーと同じように、ムダにリアリティがあります。
来見食品に勤める、さえないチビハゲオタクの研究員、騎馬はある事件に巻き込まれてから赤いスーパーヒーローに変身できるようになる。スーパーヒーローは騎馬だけでなく、ほかにもいた。来見食品の社長はなぜか全員来見食品のサラリーマンである彼らヒーローを組織し、「クルミレンジャー」と名乗らせる。クルミレンジャーは、これまたなぜか、来見食品のある街につぎつぎと現れる怪人たちと戦う羽目に陥る。
というはなし。なぜヒーローに変身できるのか、についてもちゃんと説明があって、この律儀さがダブルオーがなぜ合体ロボなのか、という説明の律儀さに通じるものがあります。
そしてこれも、騎馬やほかのメンバーの成長が、かなり青臭い、はずかしい描写ですが、やはりダブルオーと同じく、ぎりぎりのバランスで楽しく読めるのです。
ダブルオーによく似たテイストの話ですが、より緻密かな。