how to本嫌いだったわたしでも、なぜか文章の書き方の本は昔から読んでいました。お気に入りの本を3冊紹介してみましょう。
理科系の作文技術『理科系の作文技術』。わかりやすく、ひとに伝える文章を書くための技術についての本です。かならずしも理科系じゃなくてもおすすめできます。報告書のようなものは職種に関わらず書くことがあるでしょう。そのとき、この本は指針になると思います。

日本語の作文技術『日本語の作文技術』。わたしには衝撃的だった本です。
わかりやすく書くための技術という点では『理科系の作文技術』と共通ですが、この本は日本語の文法的構造に焦点をあてます。といっても、学校文法とは全く違います。著者は文法の研究者などではありません。単に「わかりやすく」という目的にしぼって日本語の構造を分析しているように思われ、そのぶん非常にわかりやすいです。
強引で納得できないところもありますが、文の構造を考えながら文章を書く助けになる本です。

頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる!『頭の良くなる 短い、短い 文章術』。馬鹿みたいな題名ですね。著者が悪いのか、編集者が悪いのか。でもいい本でしたよ。前にあげた本が「わかりやすく伝える技術」の本だったのにたいして、この本は「ひとのこころをうつ」「短い文章」についての本です。ひとのこころをうつ、が大げさなら、面白い文章についての本です。
この本で印象的なのは、『吾輩は猫である』の書き出しが文章の型の規範であるという部分です。

吾輩は猫である。名前はまだない。

まず言い切り、そして説明するのです。最初はぐだぐだいわない。猫の冒頭をお手本にした、著者自身の書いた実例が次のものです。

ぼくは酒が好きである。ただしあまり強くはない。
おちょうし一本で十分である。それに冷ややっこの一丁でもあれば、もうそれだけで幸せである。

この本は前にあげた2冊に比べると、かなり軽く読める本です。