久し振りにキャンプ道具をつんだオートバイででかけました。
20050921-secondday-breakfas.jpg

9/21朝ごはん

20050921-secondday-tamaya.jpg

9/21に立寄った北国街道。こんな町並みがちゃんと住宅として使われていますよ

気がむいたらキャンプ道具をつんで、一日でも二日でも気軽にふらりとオートバイで出かけるというのに憧れてます。がキャンプツーリング経験が少なすぎて「気軽にふらりと」が出来ないのです。まだまだ気合が要ります。回数をこなさなければ経験もつめないのに、気合が必要なのでなかなか出かけられないという悪循環。そういうわけで2泊のキャンプ決行です。
以下、自分のための記録を兼ねて長文になります。


今回は長野県佐久市の「内山牧場キャンプ場」に連泊します。「アウトライダー」という雑誌を見て、広々としたキャンプ地に惹かれました。そして高速つかってただ出かけるのも芸がないので、白樺湖のあたりから「蓼科スカイライン」という道を北上して近づくことにしました。これも同じ雑誌に載っていた道です。
9/20(火)の朝10時頃家を出発しました。その時間だとそれなりに道が混んでいて、中央道調布ICから高速に乗ったのが11時頃。
オートバイに荷物満載で乗ってるとよく話しかけられます。多いのは次の3パターン。

  • バイク乗りのひとに「どこまでいくんですか?」ってきかれる
  • クルマのひとに「俺も昔は乗ってたんだよ」って懐かしそうに、あるいは羨ましそうにいわれる
  • クルマのひとに「これ、何cc?」って聞かれる

今回は談合坂のサービスエリアで、身障者用駐車場でクルマに乗ろうとしていた車椅子のおばあちゃんに声をかけられました。
「あたし、バイク大好きなの」「革パンツ履いてハーレー乗りたいの!」
すごいおばあちゃんです。ちょっと楽しくなりました。付き添っているひとが少し困ったようにわらっていましたよ。ハーレーのトライク(三輪バイク)に乗っている車椅子ライダーがいたような気がしますが誰だったかな。
八ヶ岳サービスエリアで昼過ぎに会った単気筒(SRX600とGB250)乗りのふたり組とは「どこまで行くんですか?」というお決まりの会話。しかし彼らはこれから鳥取までいくとのこと! 「あと600kmだから200km三回走ればつくよ!」ととても楽天的。わたしよりだいぶ歳上に見受けられましたが、元気だなあ。私にはとてもできません。
高速を降りて白樺湖に向かいます。「蓼科スカイライン」の入り口は分かりにくいらしいとは聞いていたのですが、やっぱり分からず発見できないで通り過ぎてしまい、仕方なく県道を北上して佐久に向かいます。この県道も走りやすい道だからよかったですけどね。
佐久市にはいってすぐの西友で、キャンプ場まではまだ距離がありますが晩御飯用材料の買出し。肉とビールとソーセージとワイン、そして野菜と豆を少々買います。以前の数少ないキャンプ経験では買出しをしようと思ったら既に店がなく、そのままほぼ手ぶらでキャンプ場へってことがあったのでその反省を踏まえています。
ちょっと迷子になりつつ、キャンプ場についたのが午後4時。休憩をたくさんしたので思ったより時間がかかりました。しかしすごい霧です。そしていまにも雨が降り出しそうです。あわててテントを設営したらぽつぽつと降り始めました。そしてますます霧が濃くなり、水場に水を汲みに行くのすら断念しました。なにしろちょっとでもテントを離れると、テントが見えなくなってしまうのです。だだっぴろくて目印もないので、戻ることすらできません。
20050920-firstday.jpg
テントの前室スペースで料理できないこともないけど気力がなく、うちから持ってきた玉ネギとジャガイモのリュスティックをかじりながらワインをちょっと飲んで夕食です。携帯は圏外、本も忘れてきたので、小さいノートに今日おきたことを記録したり、ラジオで相撲中継を聞いたり、ビールを飲んだりしながらぼんやり。水すら汲めなかったのがつらいです。お茶飲みたいんだけどな。しかたなく早めの就寝。夜中に目覚めて外をのぞくと、どうやら霧が薄くなっている模様。いそいで水を汲みにいってきましたよ。
朝目覚めると、相変わらず霧がかかっているもののだいぶ視界はよくなりました。紅茶を淹れて目を覚まし、ソーセージと豆でスープを作って、またまたリュスティックで朝ごはん。葉っぱで紅茶淹れるとキャンプ場では捨てるのがめんどくさいですな。
20050921-secondday-1.jpg

これでも視界はよくなったのです

20050921-secondday-2.jpg

ひろびろ。これで晴れてれば最高だろうな

この日もうろうろと走り、100km程度のつもりだったのが200kmちょっと走りました。キャンプ場に戻る前に水とビールを買い、温泉「荒船の湯」でひと休み。キャンプ場に戻ったのが午後3時半でした。雨がふりそうな、そうでもないような。雨が降らないことをいのりつつ、コンパクトな焚き火台(スノーピーク 焚き火台S)をせっかく持ってきていたので薪を買って焚き火開始です。
20050921-secondday-fire.jpg

薪がはみだしちゅう

炭ができはじめたところで、昨日食べなかった肉を塩コショウだけで焼きます。美味しいです。が、雨がぽつぽつ降り始めたのでテント内に避難。まもなく土砂降りになりましたが、いちど炭になった薪は簡単に消えません。燃え残っても困るので、がんがん燃やします。
20050921-secondday-fire2.jpg

土砂降りの中の焚き火

ソロのキャンプで雨にふられると、ほんとにヒマです。料理できないし。というか雨降ってないと料理ばっかりしてたんだなと自覚しました。またまたラジオを聴きながら今日の記録をつけたり、ビール飲んだりしながらぼんやりします。こういうのもいいですけどね。家を出た時に9480kmだったバイクのオドメータは、9910kmになりました。このバイクを買って三年になりますが、ようやく1万kmに届こうとしています。同じ車種を買った多くのひとは1年で1万km走るらしいですぜ。
この日もはやめに就寝しましたが、ずっと風雨にうたれていたテントの防水性能が限界に来た模様。風上側のインナーテントがかなり濡れています。寝てると顔に水滴がおちてきたり。あまり眠れないまま翌朝を迎えました。
雨は小雨になったり霧雨になったりしながらも降り続けています。写真撮ってる余裕ありません。しばらく様子をみていましたが、ラジオの天気予報によればずっとこんな天候のようです。覚悟を決めて、撤収開始です。なぜか空腹を感じないので、朝ごはんは紅茶のみ。
寝袋やマットをテントのなかで丸めて収納し、濡れてはいけないものを全部防水バッグに放り込みます。そしてぬれてもいいものをまとめます。それからウェアを着てカッパも着こんで、防水バッグをバイクに積載。テントをたたみずぶぬれのまま収納袋にほうりこみ、濡れてもいいものと一緒にサイドバッグにつめ込んで撤収完了。
濃霧の中帰途につきました。国道に下りるまでの山道ではほとんど視界がなく、超徐行運転ですよ。帰りはすぐ上信越道に乗って関越経由で帰りました。とちゅう横川サービスエリアでひさしぶりに「峠の釜飯」を食べましたよ。
20050922-oginoya.jpg
釜を持ってかえりたかったけど、バイクに積むのが面倒で(つめなくはなかったけど)おいてかえりました。高速では渋滞にあうこともなく、しかし都内はそこそこ渋滞していましたが、なんとかうちにかえりつきました。くたくたです。オドメータは10162km。3日で680kmでした。
今回の反省点。

  • 天気予報はちゃんと見よう
  • チャッカマンのガスが切れて困った。マッチは用意しよう
  • 焚き火前提ならストーブ(キャンプ用コンロ)は小型ので十分。
  • 電池ランタンの電池は確認しよう
  • 買出しのときは水も買おう
  • 荷物用のロープだけじゃなくてネットもあったほうが便利
  • 雨がふってもタープがあればまだいいんだろうな...(これ以上荷物増やす気か)
  • 傘いるよ