SSTR 2025参加の記録を時系列で書く。持ち物の準備については別途記事を書いた。

当日

5月29日、AM1:40ごろ起床する。仮眠して夜起きた感じだ。あまりにも早いので猫のご飯は用意せず、ゴミ出しのみしてすぐ出かける。

荷物は前日に防水バッグに必要に応じて詰めて、すぐ使わないものはあらかじめサイドケースに入れてある。サイドケースを持ち上げる…と両面強力テープで貼っていた取っ手が剥がれる。普段使っていない方だけ。急いで貼り直す。これでだいぶ時間を取られる。2:30ごろ出発し、スタート地点の西湘パーキングエリア下り線へ向かう。夜中の環八は交通量はあるが渋滞はしない。東名から小田原厚木道路を経由し、西湘バイパスへ。夜の小田原厚木道路は暗くて怖い。西湘バイパスには3:40ごろ到着する。日の出は4:32なのでまだだいぶ時間がある。のんびりしていると次々とSSTRのゼッケンをつけたバイクが集まってくる。平日でも割といるものなのだな。V85TTもいた。寒くなりそうな気がしたので革ジャケの下にフリースを着る。

日の出の4:32、誰もスタートしないが自分はスタートする。みんなが手を振ってくれる。昨年は土曜日出走だがマイナーな場所だから誰もいなかったが、メジャーな場所は平日でもこうなるのか。

指定道の駅のポイントを最初に得るために、道の駅足柄へ。4:56到着し、位置登録だけしてすぐに次へ。今回は天候が午後から崩れそうな予報だったので急いで松本あたりまで出たい。すぐに高速に乗る。ナビの指示する最短時間だと東名をいったん引き返す感じでそこそこ混んでいる。速いのかもしれないが、これはテンションが下がる。ちょっと後悔した。須走あたりまで下道行った方がよかったな。圏央道を経由して中央道に乗り、5:50に藤野パーキングエリアで小休止する。すぐにスタートし北上する。ちょっと寒くなってくる。フリースを着ていてよかった。

7:16、諏訪湖サービスエリアに到着した。上島珈琲店の黒糖ミルクコーヒーを買って長めの休憩をとる。何台もSSTRのバイクを見かけるが、出発する頃には誰もいなかった。給油をしてスタートする。この先すぐ松本で降りるのだが、岡谷ジャンクションあたりから工事渋滞が発生していて少しだけ時間がかかる。

松本で降りると国道158号をひたすら走る。観光バスなど多く、意外に混んでいる。9:07に道の駅風穴の里に到着し、しばらく休憩する。ここにも観光バスが何台も停まっている。中部道の駅スタンプ帳を持ってくればよかったなと気づく。そもそもSSTRのルールブックもリストバンドも忘れているのだ。小休止後出発し、安房トンネルへ向かう。去年10月のSSTRでは帰り道に逆側から安房峠を抜けた。ハンターカブだったので旧道だった。それに比べて安房トンネルの楽なことよ。今年は旧道はまだ冬季閉鎖が終わっていなかった。毎年、5月SSTRの時はギリギリ空いているかどうか、のようだ。

10:13、道の駅奥飛騨温泉郷。11:03に道の駅宙(スカイ)ドーム神岡。諏訪湖SAで少し話した3人組とここでも出会う。「レジでSSTRのステッカーもらえますよ!」と聞いて、レジのところまで行くが特に声はかけてくれない。そういえば先ほどの人たちは全員SSTRのTシャツを着ていたな。そこが違いか。飛騨高原ビールを一本かって、SSTRステッカーください、という。無事もらえる。出る準備をしていると、年季のはいったクシタニのメッシュジャケットを着た男性に声をかけられる。昨日SSTR出走して今日は帰り道だそうだ。乗っているのはAX-1で36年もので「バイクと合わせて100歳越えだよ」とのこと。そのくらいまで私も元気で乗っていたいな。

このあたりでお腹が減ってくるが、氷見で寿司を食べるために先を急ぐ。ポイントを稼ぐだけの感じで進もう。11:48道の駅細入、12:38道の駅カモンパーク新湊、そして13:15道の駅雨晴。雨晴は海岸沿いの綺麗な建物で、目の前の横断歩道経由ですぐ海に出られる。すぐに出るのは惜しくて、しばらく海を眺める。

13:46、道の駅氷見到着。これで必要なポイントは全部稼いだ。ここの寿司屋に去年は帰りに寄っておいしかったのだ。並ぶぞーと思ったら平日は空いていてすぐに入れた。9皿食べて満足。そこから千里浜を目指す。ほぼまっすぐ西に進めばゴールゲート近くなのだが、せっかくなので今浜口を目指す。この辺りの山道には全然道の駅がなく、それはちょっとさみしいが、走っていて気持ちが良い。

15:15ごろ今浜口に着く。気持ちよく砂浜を走る。やはり平日はバイクも少ない。15:18、停止してゴールの操作をする。ゴールゲートをくぐるときも平日だから他に一台も前後にいない。聞こえていなかったが、一台ずつ実況アナウンスをしているようで私も何か言われていたみたいだ。来年以降平日出走したらちゃんと聞こう。ゴールゲートのちょっと先、波打ち際に停車するよう案内される。平日はこんな近くにとめるのか! スタッフがたくさん、参加者少なめな感じなのであちこちで声をかけられる。なんだか楽しい。ゴール登録・参加賞受取もすごくのんびりな感じだ。募金箱に1000円入れると、ステッカーと風間さんのCD(!)をいただく。「風間さん知ってる?」って聞かれる。もちろん知っていますとも。「見つけたらサインもらうといいよ」とのこと。オフィシャルグッズ売り場に行く。モンベルコラボTシャツは残念ながらほとんど売り切れている。まあそうだろうな。今年のフィニッシャーTシャツと、防水のバッグを買う。2000円で、20Lかもう少し大きいサイズのターポリン。ストラップが2本ついていて背負うこともできる。平日の参加者(完走者?)はSSTRカフェのドリンクチケットがもらえる。アイスコーヒーをもらってしばらくのんびり海を眺める。結局、当日はまったく雨に降られなかった。

波打ち際を通ってゴールゲートの横を通過して帰る。本当にそこまで波が来ていて、ちょっと怖いけど新鮮だ。そのまますぐそばの玉木酒店に向かう。去年も来たのだが、ここまでゴールから近いのは知らなかった。今年も、地元のお酒の4号瓶を2本買う。そこから金沢市内の宿へ向かう。40kmないのに1時間以上の予測時間。のと里山街道を快調に走り、ということは金沢市街に入ったら本当に都内みたいに遅いのかな…と少し怯む。降り口を間違えたが結果的にそれでよかったようで、1時間かからず宿に到着する。夜中に雨が降る予報だが屋根のない駐車場で、そこは確認していなかったと少し後悔する。

設備は古いが清潔で気持ちの良い宿だ。着替えて風呂のセットを用意し、外に出る。頼まれたきんつばを買い、そのまま銭湯・松の湯へ向かう。2020年に廃業した銭湯を2022年に再開したそうで、綺麗でちょっと洒落た銭湯だ。生き返る。金沢の市街地は観光客だらけだ。坂道が多く、飲み屋も多くなんだか楽しい。本屋も割とありそうなのだが今回は寄らなかった。老舗の大関というお店に入る。横幅の広いカウンター席につく。広い厨房では忙しく何人も働いている。サッポロラガービール(通称赤星)を飲み、金沢おでんを食べる。バイ貝のおでんが割とボリュームありびっくりする。刺身盛り合わせも食べる。

赤星2本も飲んでしまったので、もう少し飲みたい気持ちはあるが我慢してスターバックスに寄り、少し本を読む。コンビニで水とお茶と地元のビールを買い宿へ。ビールを一本だけ飲んで就寝する。

この日の走行距離は、SSTRとしては441km、家から宿までだと約560kmだった。

翌日

6時ごろ目が覚める。荷造りをする。昨日食べた何かがよくなかったのか、お腹の調子があまり良くない。良くないが、朝食付きのプランなので7時ごろ宿の食堂に向かう。バイキングだと思っていたのだが、かなり多めの和定食だった。少し残してしまう。

夜中に雨が降ったようだがそこまでの降水量ではなかったようで、バイクはそんなに濡れてはいない。8時前に出発する。あまり天気がよくない予報なので、ほとんど高速を使ってとにかく早く帰りたい。日本海側をずっと走る。工事による車線規制が多いが、特に渋滞もなく流れている。10:00ごろ、給油するつもりだった名立谷浜サービスエリアによる。まだ天気は良い。少しベンチで横になる。少し迷うが、ここでカッパ上下とブーツカバーを装備する。

そこからは南下だ。少し眠くなり、頻繁に休憩する。関越に乗るまで頑張るか、と思った矢先で寒すぎて横川サービスエリアにもよる。ほんの少し、峠の釜飯に心惹かれるが、まだ本調子ではないので我慢する。何より、ここで満腹になると寝てしまいそうだ。少し休憩してからスタートし、60kmほど先の上里サービスエリアにまた入る。ここで最後の給油をする。ここから家までは80kmちょっとだ。ほとんど渋滞もせずスムーズだったが、高坂あたりから雨が降り始め、だんだん本降りになる。そこから家まではずっと降っていた。雨具は優秀だったが、ヘルメットのシールドにつく水滴がちょっと厄介だった。特に下道に降りてからが少し困った。良い撥水剤があるようなので、今度は試してみようと思う。

この日の走行距離は460km程度。2日の合計で1100km強だった。