自前のブログに書く意味
ここにブログを書かずに、今ならnoteやQiitaに書く選択もある。そういう場所に書けばここよりもたくさん読んでもらえる可能性が高くなる。いまどき自前のブログなんて古くさい、という感じもする。それでも私は、あえてこのブログに書いている。強い理由があるわけではない。ぼんやりとした動機はある。
ずっとインターネットを使ってきて、いくつものWebサービスが終了するのを見てきた。ユーザが書いたコンテンツが中心となるサービスもいくつも無くなった。サービスが終了すると、自分がそこに書いた何かはインターネットの海から消えてしまう。
ここのブログもこのドメインも、永久に存在するわけではない。なんらかの理由で、私が維持するのをやめるかもしれないし、私がいなくなったら当然なくなってしまうだろう。それでもなくなるときは、私個人の状況だけが理由だ。私に続ける意思があり続けられる環境にあれば、なくなる事はない。そこが第三者のWebサービスとの違いだ。
2004年にこのドメインをとってから今までにブログのシステム変更を2度行い、SSL化し、さらに2つのブログを統合したりもしたけれど、可能な限りリンクは保持してきている。少なくとも個別のブログ記事へのリンクは、変更されたものであっても確実に転送されるようにしているつもりだ。私の書いた文章と、その文章へのリンクがインターネット上で存続することにたいした意味はないだろう。それでも、こういうものを自分のコントロール下に置いておきたい気持ちが私にはある。2年前から始めたMastodonの運用も、そういえば似た感覚なのかもしれない。
といいつつも、ここ数年はTwitterに短文を吐き出して満足してしまい、最近までここにはほとんど書かなくなっていた。その程度の、曖昧で弱い動機ではある。