3月11日の震災のとき、私は会社にいました。昨年建てられた新しいビルの19階です。免震構造のせいか船のように揺れましたが、まわりで倒れたり、こわれたりするものはありませんでした。しかしその後伝わってきた被害状況は、想像していたよりも、はるかにひどいものでした。
あれから2週間近くたちましたが、余震はおさまらず、被害状況はまだ明らかになりきらず、福島の原子力発電所も安全とはいえない状態がつづいています。東京では商品の品薄や計画停電が続いています。私自身はほとんど被害をうけていないのに、冷静になったとはまだいえません。
すこし落ち着いてきて、今回のことに対して私にできることを考えていました。今のところはたいしてできることはありません。だから、ほんとうに小さなことだけをやっています。
まずは、義捐金の寄付をしました。ネット経由で日本赤十字に。近所の商店街に物産展のために来ていた、喜多方市の方に。
それから、原発に関連する放射性物質の情報を自分なりに理解して、ごく身近なひとの疑問にこたえるということをやっています。よりひろい範囲のひとたちに対しては、多くの専門家がtwitterなどネット経由でも説明していますから、私のような素人の出る必要はありません。
茨城や福島の野菜を買ったり、使っているお店で食べたりといったことも心がけます。
いわゆる「自粛」はしません。普通に生活し(節電のぞく)、おおいに外食もします。
そして、これから何年もかかるであろう復興のあいだ、被災地のことを忘れないようにします。あと5年は、毎月11日を「思い出す日」にするため、Googleカレンダーに繰り返し予定をいれました。もうちょっと先になれば、献血をするとか(今は献血足りているそうです)、あるいは、復興しつつある東北に観光にいくとか、他にもなにか、私にもできることがふえてくるかもしれませんから。