昨日土曜日、ベローズ・ラバーズ・ナイトというイベントにいってきました。アコーディオン奏者ばかりあつめた蛇腹(bellows)楽器の祭典です。
ベローズ・ラバーズ・ナイトはアコーディオン誕生180周年の2002年にはじまり、200周年の2022年まで続ける気の長いカウントダウンイベントだそうで、今年は8回目です。主催は、日本一有名なアコーディオン奏者・coba氏です。
最初に受付で、十字になった紙テープを2組わたされました。なんだろうこれ。
1組目。ローランドのV-アコーディオンを演奏する小川正浩。V-アコーディオンってものははじめてみたのですが、要は電子アコーディオン。音色のプリセットもいろいろで、1台のアコーディオンとは思えないいろんな音がします。
2組目。良原リエがベースとパーカッションをひきつれて登場。おもちゃのピアノや超ちいさいアコーディオンで不思議な曲を弾くひとでした。ベースは上々颱風のひと、パーカッションはタッパとか缶とかの廃材を駆使する山口とも。
3組目。田ノ岡三郎。スチールパン(!)とパーカッションをひきつれて登場。スチールパンのはなやかな音が似合う演奏。
4組目。色物担当・アコる・デ・ノンノン。このひとは事前にYouTubeで見てたんですが、現物みたらより面白く楽しかったです。そしてオリジナル曲の「マキ」がひどかったです、良い意味で。
5組目。特別出演、秋山仁。この先生もう60過ぎてるのかあ。アコーディオン弾くのは知りませんでした。ここでサプライズゲスト・由美かおる登場。なんで由美かおる!? 秋山さんのアコーディオン伴奏で由美かおる一曲だけ歌って退散。なんと贅沢な。由美かおるって58歳なのですね、とてもそうは見えない。そして秋山先生による、数学的な遊びがちょっとありました。最初にわたされた謎の紙テープはここでつかうのでした。貼り付けて、切ると、あら不思議、こんな形に! という位相幾何学なネタでした。
ここで休憩。
休憩あけて6組目、MINORITY ORCHESTRA。若い女子5人組。アコーディオン弾きのリーダーは語りがすごい。言葉遣いはいまどきの若者なんですが異常に滑舌がよくて立板に水で演芸みたい。アコーディオン弾くと情熱的でギャップがあるようなないような。
7組目、檜山学。見知らぬ打楽器(名称失念)をクールに叩きまくるパーカッションとのデュオ。アコーディオンってすごい楽器なんだなー、と認識。
8組目、友情出演・ポカスカジャン。ポカスカジャンってアコーディオン弾いたっけ? と思ったら、「アコーディオンに挑戦」でした。ネタはポカスカジャンらしい安定したおもしろさ。アコーディオンはやめたほうがいいんじゃないかというかなんというか。
9組目、本日のお目当て中山うり。今日はドラムスがいない珍しい編成。久しぶりに堪能しました。予想どおり「マドロス横町」をやってましたよ。
そして10組目、主催者cobaとドラムスのデュオ。cobaのアコーディオンをはじめてまともに聴きました。かっこええ。リベルタンゴにしびれました。
最後にほぼ全出演者でのセッション。曲名は「吠えろベローズ」だったかな。アコーディオン奏者はソロ2周。中山うり、ソロパートは2回ともトランペットでしたよ。
18時開始で、終わったのは22時半すぎて、充実した4.5時間でした。あまりに盛りだくさんで、これを書くのに記憶たどるのが大変でしたよ。