以前言及した数学本『続 直観でわかる数学』を読み始めました。
最初のほうに、こういう部分があります。

毎日の生活の中で何度も何度も数を使っているうち、自分でも知らぬ間に、数に対する感覚をもつようになる。ふだんはみんな考えもしないが、だれもが自分なりの感覚を持っているのである。

とはいわれても、「そんなの、あんまりピンとこないなあ」という人が大半だろう。そこで試しに、1から100までの数を、きわめて気色が良い・気色が良い・なんでもない・気色が悪い・きわめて気色が悪い という具合に、5種類に分けてみよう。

右に記入リストを載せておくので、あまり深く考えず、好きなようにパッパッと印をつけてほしい。きっと自分でも意外な、「数に対する感覚」が備わっていることを実感できるはずである。

条件列記は、本の中では見やすく段組されています
この次のページは、全面をつかって1〜100の数字が並べられています。
さて、ここで、読んでるみなさまに質問。1〜100の数字のそれぞれを、「きわめて気色が良い・気色が良い・なんでもない・気色が悪い・きわめて気色が悪い」のいずれかに分類できますか?
(考える時間: 10秒)
私はできません。ぜんぶ、「なんでもない」になります。
ところが読み進めていくと、著者自身のほかに著者の秘書・息子・出版社の担当者がマークをつけた結果をまとめたものを提示した上で

細かなところで異論は出るだろうが、大体「うん、そうだねえ」と言える数が挙がっていると思う。

フシギなのは、記入はすべて各人個別におこない、挙げた数はみんなバラバラなのに、みんなの「きわめて気色が良い数」と「きわめて気色が悪い数」の傾向がナントナク似ていたことである。しかも、予想外なことに「きわめて気色が良い数」と「きわめて気色が悪い数」のどちらにも、まったく数のダブりがなかったのである。

なんだってー。わたしは数に対して気色が悪いってのは想像がつきません。さらに

数を好き嫌いで見るというのがまったくできない人もいる。こういう人にとって、数はすべて対等で同室なものなのである。それはたぶん、その人の学んできたことや経験と関係しているのではなかろうか

えええええー。この書き方だと、数を好き嫌いで見ることができないのは、かなり少数派なように見えますが、そうなのかな。
追記: ...とか書いてると、「わたしには気色悪い数がある」とかコメント書きにくくなるかもしれませんが、遠慮せずにご意見を表明してください。わたしと違うひとの考えかたが知りたいのです。