ハチミツとソフトウェア
Rubyのまつもとさん曰く。
あの時にも考えたように「正しいことを指摘されると腹が立つ」というのが一つ。もうひとつは彼の文章にはプログラミングに対する愛が感じられないのがもう一つ。彼自身もプログラミングする人のはずなんだけどな。
Joelの本についての、まつもとさんのコメントです。
まつもとさんのこの文章を読んだ時は、そういわれればそうだけど商品としてのソフトウェアを作っている立場だとJoelのいってることはかなり納得できるんだよなー、でもまつもとさんの気持ちも分かる(気がする)な、くらいで流していました。
そして今日新聞を見ていたら、ハチミツ通信販売の記事がありました。とびきりのおいしさを主張しつつ、蜜切れのいい、ワンタッチキャップという合理性、そして驚きのハチミツパワー、とかいうありがちな煽りにちょっと萎えます。
これだったら、わたしが時々利用しているハチミツ専門店のほうが好ましいよな、と思いつつ広告を眺めていると「当社の工場はISO9001認証工場です」という主張が目に入りました。これがJoelか(←はげしい飛躍)
まつもとさんはいわばハチミツ専門店で、Joelの立場はISOなんとか認定工場を仕切るマネージャ的なのかな、と考えればすっきりするな。街のレストラン対チェーンのファストフードになぞらえるほうが適切かもしれません。ファストフードの料理には愛が感じられないんだぜ。でも確実に一定の品質のものを提供できるよ。
ソフトウェアにおいて、『ハチミツ専門店』はビジネスとしてありうるのでしょうか。あるといいな。
日々組織でソフトウェア商品をつくってるサラリーマンプログラマとしてはJoelに賛同するんだけど、いち個人プログラマとしてはまつもとさんの感覚にくみしたいです。と今思いましたよ。