デジタルカメラで「XX倍ズーム!」って売り言葉になることが多いですが、普通にスナップ撮るときは広角レンズのほうが使い勝手がいいことが多いです。でもやっぱり、ズームが欲しい場面もあります。
一眼レフカメラならレンズを2本持ち歩けばいいのですが、コンパクトカメラでは困ってしまいます。これまでは、広角側28mm相当からのズームレンズを積んでいるようなカメラがこの悩みの解決策でした。
そして28mmよりももっと広い画角が欲しいとなると、コンパクトデジカメでは基本的にどうしょうもありませんでした(一部機種にはワイドコンバーターレンズがありますが)。
この同じ悩みを別の方向から、ど真ん中直球で解決するデジタルカメラがコダックから発表されました。
コダック、2つの光学系とCCDを搭載したコンパクトデジカメ EasyShare V570
23mm相当の広角単焦点(でパンフォーカスな)レンズと、39mmからの3倍ズームレンズをひとつのボディにおさめています。両立できないならレンズ両方積んじゃえ。という発想です。アメリカンです。しかし写真を見る限り、すっきり綺麗にまとまっています。レンズを選択するボタンがあるわけではなく、ズームしていくとレンズが切り替わるようです。
広角単焦点側ではマクロ撮影ができないのはどうだろう? とか、ズームで切り替わるといっても23mmから39mmにジャンプしちゃうんじゃ使い勝手はどうだろう? (デジタルズーム補完できるみたいですが)とか、さまざまな疑問があります。操作性だいじょうぶかな。触ってみたいですね。
でも操作性が良かろうが悪かろうが、現時点ではこんなカメラは唯一無二です。狙いもはっきりしています。ひさびさに、商品コンセプトからして面白い!と思えるデジタルカメラを見ましたよ。