近所の店舗で、かつて2軒つなげてパン屋さんだったところが、一軒は帽子を、もう一軒はギター・ウクレレなどをつくる、職人さんのお店兼作業場になりました。
外からのぞくといろんな道具が置いてあって、そして時々はその中で作業しているのをみかけます。なんだか知らない道具が並んでいて、それをつかいこなしていて、かっこいいなあ絵になるなあ、と思います。あの道具はそれぞれ何に使うんだろう、とも思います。
そして、そういえば紹介していなかった、この本を思い出しました。
しごとば
『しごとば』(鈴木のりたけ)
新幹線の運転手・美容師・お菓子屋さん・などなどの仕事場と、そして仕事の流れを説明する、絵本です。子供も楽しめるとおもいますが、大人にこそ激しくおすすめ。
ひとつの仕事について原則見開き2ページで、ユーモアも交えたかわいい絵で描いてあるのですが、背後にものすごい取材がつまっていることが伝わってきます。仕事場の絵は細かく細かくかきこまれていて、みるたびに発見があります。すでに『しごとば2』の取材もはじまっているそうで楽しみです。
以下わたしの個人的な話ですが
わたしはソフトウェアエンジニアでプログラマーなので、ソフトウェアというモノをつくる職人でもあるのですが、この仕事、つくづく絵にならないよなあ、と、近所の職人2軒をながめて思い、そして『しごとば』を読んで思います。道具らしい道具はほとんどコンピュータの中にあって、本が積んであるとか、(人によっては)変な電卓を持って喜んでいるとか、そのくらいしか特徴がありません。
形から入る派で、たとえば子供のころ漫画家になりたい! と思ったときは、何を思ったかまずは『羽ぼうき』を入手しようとしたくらいなのに、なんでこんな形になりにくい職業についてしまったかなと、後悔のようなものを感じたりもしますが、まあそもそも手先が猛烈に不器用だから仕方ないですな。