ランチは儲からない 飲み放題は儲かる―飲食店の「不思議な算数」 (セオリーブックス)『ランチは儲からない 飲み放題は儲かる』という本を読みました。
飲食店は原価率が3割程度。楽に儲かる商売じゃね? と思いがちですが、実はふつうは損益分岐点ぎりぎりなんですよ、という話からはじまって、飲食店経営にまつわるいろいろな数字が出てきます。著者は実際に飲食店を経営しているそうで、えらく具体的でたまに生々しい。飲食店をこれからやろうというひとに(かなり)役立ちそうなのはもちろん、そんな気がない私も面白く読めます。
数字以外にもいろいろ面白いネタがあって、そのなかのひとつが特に興味深かった(酒飲みとして)ので紹介します。

「人は何杯飲むと壊れるのでしょう?」
嫌な言葉ですが、「人が壊れる」定義を「記憶がなくなる」「吐く」「暴言をはき始める」「寝て動かない」など、取り返しがつかないわけではないけど、かなり周りに迷惑をかける症状ということにおいてみたいと思います。

答えからいきます。
「8杯で壊れることが多いです」

わたしは渋谷の「五十亭」という焼き鳥屋さんによくいきます。いい店です。そしていつもビールをたくさん飲みます。そこのオヤジに一度「こじまさんいつも7杯だよね」といわれたことを思い出しました。
このときは、意外によく見てるなオヤジ、そして、自分では数えていないけどいつもビール7杯か、という発見がありました。
この本のここを読んで飲食店のひとは意外にみてるんだな、そしてもう一杯のむと壊れるのかおれ(無意識にそこでやめてるのか?)という発見が加わりました。
長らく五十亭にいっていないのですが、こんどいったらオヤジにこの話をしてみようかと思います。