先日、ビールの単位あたり価格を計算して、瓶ビール安い、と悦にいっていたわたしですが、この論法には明確な欠陥があります。次のことが考慮されていないのです。
ビールは空けたら全部飲む(全部飲まなくても明日に持ち越せない)
1日に缶ビール2本(700ml)飲むひとが、安いからと、中瓶500mlに乗り換えました。そしたら、1本のんで、2本目あけて、200ml飲んで、残りは明日、なんてやるでしょうか。
やるわけないですね。2本目も飲んじゃいますね。そうすると、いままで1日430円ですんでいたところが、564円になるわけで、高くつくと考えることもできます。多く飲んだ分休肝日を増やすような殊勝なひとなら、もしかすると最終的には安くすむかもしれませんが。
では、いちにち缶ビール2本700mlだったひとが、大瓶633mlに乗り換える場合はどうでしょう(それはオレだ)。わたしの場合は、大瓶2本、ってのを毎日飲むのは心理的抵抗があって(ほんとうですよ)、1本におさえています(だからほんとだってば)。
ということは、一日あたりの消費量がそもそも減るわけで、単位量あたりの価格差以上にお得だ!
とも一概にはいえなくて、なんだか物足りないから、食後にウィスキー飲もうかな、となる確率が高まっているかもしれないのです。
というわけで、単位量あたりの価格を出しても目安にしかならねえ(場合もある)、という、ビールに限らない当たり前の話でした。
(もしこれが、飲むひとが一人じゃなくて大人数だとか、あるいはもともと浴びるようにビールを飲む人だと、単位量あたりの価格がそのまま実際に使う金額の差に近づくでしょうが)