9月28日(木)

もう明日の昼前にはフェリーのらないといけません。短いなぁ。
朝ダッフルバッグをフロントで宅配便に預けて、身軽になってスタート。まずは龍河洞という鍾乳洞にいきます。あわてて買った四国のガイドブックにはなぜか出ていません。龍河洞は高知市街から30km弱と近いところにありますよ。それなのになぜガイドブックに出てないんだろう、と軽く不安です。
途中、山の尾根にマンガみたいなお城が見えました。チェスのルークっぽいやつといえばわかるでしょうか。なんだろうあれ。
龍河洞にたどり着くと、少しさびれた土産物街が続いています。でかい駐車場があるレストハウスは閉まっています。盛りを過ぎた観光地感満載です。
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龍河洞入り口に向かうと、途中でおばちゃんに呼び止められます。文旦を売りつけられそうになります。わたしは鍾乳洞みたいだけなんですけどなぜ文旦。愛想がいいのですがものすごく強引です。
龍河洞に入るには、この土産物屋街を通らないといけない仕組みです。帰りも同じ。
チケットがおもったより高くて1000円です。チケット売り場のおねえさんに「荷物あずかりましょう、狭いから入れませんよ」っていわれて驚きます。わたしは小さいリュックを背負って、革ジャケットを肩にかけていただけなんですが。でもありがたくあずかってもらいました。
入ると、なるほどこりゃ狭い。広々としたところだけを観光客に解放して照明あかあか、というありがちな観光鍾乳洞を想像していたのですが、とんでもありません。
高さ1m以下のところもあれば、半身にならないと通れないところもあります。90度道が曲がっていて、しかも隙間が狭いので行き止まりにみえたりするところもあります。そしてほとんどの場所では暗すぎて写真撮れません。これ、閉所恐怖症気味のひとにはかなりきついんじゃないかな。
動画カメラもっていけばよかったー、と途中で後悔しました。
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そして、基本的にひたすら登りです。息があがります。
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最高地点をすぎると、急に広いエリアに出てきます。しかしここも照明はかなり暗く、そしてコウモリの声がします。姿はみえないけどたくさんのコウモリがいる様子。観光鍾乳洞のくせに怖いよ!
出口近くは、弥生時代に住居に使われていた跡があります。なかでも面白いのが、弥生人の使っていた土器が、鍾乳石の中に埋まってしまっている「神の壺」。鍾乳石はだんだん成長してるから、そうなってもおかしくないんですね。
かなり上ってきたので、帰りは階段をひたすら下ります。途中でなぜか刃物屋さんがあって、ここでも呼び止められます。刃物売ろうとしています。文旦に続きなぜ刃物...。チケット売り場のちょっと上には尾長鶏を見せるコーナーもあって謎です。ここでは別に何も売りつけられませんでしたが(疑心暗鬼)。
でも、結局さっきのおばちゃんからみかんを買ってしまいました。試食したら美味しかったんです。へへへ。
帰りは「龍河洞スカイライン」という道で下界へ。わたしのようなヘタレにも気持ちよく走れる、適度なワインディングです。気持ちよく流していると、目の前に突然! さっきのお城が現れました! すぐそばです。
写真とりたい! そして正体を確かめたい!
でもどこにも停車できる場所がありません。ワインディングなので不用意に路肩に停めるのも危険です。結局写真を撮るのはかなわずに下界におりてきてしまいました。残念...。