先日、日本橋三越で開催されていたサヴァリン・ワンダーマン・コレクション「ジャン・コクトー展」にいってきました。
会期がなんと10日しかなくて、気づいたら最終日前日。土曜日の午後にいってみたらやはりそこそこ混んでました。あまり広くない会場に300点近い展示がありました。本人によるデッサンやパステル画、陶器などのほかにコクトーの写真、監督した映画作品のポスター、コクトーの原画を再現したタペストリー、他の画家が描いた彼の肖像画などもりだくさん。
面白かったのは、コクトーがフランス文学者の堀口大學へ贈った著書です。
自著を親しいひとなどに贈る場合、表紙を開いたところなどにサインをするのが普通ですよね。コクトーが大學に贈った著書は、サインと"a Nico(大學の愛称だそうです)"という文字だけでなく、さまざまなデッサンが描かれています。しかも紙面いっぱいに、のびのびと奔放に。全て人物の顔だったかな。この展示だけで20点くらいありました。もっとあったかも。
見ていてなんだか楽しくなりました。ところで堀口大學の愛称が"Nico"なのは何でですかね。教えてえらいひと。
このほかにも初めて見る作品がいくつもありました。コクトーによる作品は、鉛筆書きのデッサンまで含めると大量に存在しているのでしょうか。
タペストリーで再現されていた(おそらく原画はパステル画の)「チェリスト、レッスン」という作品が非常に気に入ったのですが、ポスターもポストカードもありませんでした。残念。原画はどこにあるのか、ちょっと調べてみたのですがよくわかりません。原題がわかればもっと調べられるんだろうけど。
作品点数がかなり多いので疲れましたが、充実してましたよ。
この後は、
山梨県立美術館 8/6~9/7
大丸ミュージアム神戸 9/14~9/26
上記の場所で同じ展覧会があるようです。他にもあるのかもしれませんが、私には見つけられませんでした。山梨は会期長い上、コクトーが監督した映画作品の上映もあるようですね。