父のこと(2)
前回からの続きです。
先日、父の葬儀が無事すみました。よい通夜・葬儀になりました。会葬いただいた方々、教会の方々、葬儀社の方々に深く感謝です。こう書くと社交辞令ぽいですが、本気でそう思っています。
通夜のとき、中学の同級生だったかたから、父が最近参加した同窓会の写真を頂きました。葬儀の日には、きてくださった父の友人のうち、何人かの方と話すこともできました。そしてやはり、父のことを知らなかったんだなあと、再確認しました。
父は、大学では山岳部でした。それは知っていましたが、岩登りが好きで、縦走が嫌い、というのは、山岳部時代の友人の話で初めて知りました。「子供は父親のことを知らないものだよ」と、いわれました。
父は、わたしと違います。かなり、違います。わたしは、ひとづきあいがあまり得意じゃありませんが、父は、ひとと会うことが好きでした。父は絵をかくのが好きで、しかも上手でした。器用で几帳面でした。いずれも、わたしにはあてはまりません。
父は、仕事が好きで仕事が大事なひとだという印象をもっていました。父の友人の話をきいて、その印象が間違っていなかったことが分かりました。しかし、印象だけで、どんな仕事を、どんな風にやっていたのかは、ほとんど知りません。
父が、ここ10年ほどでやった仕事に関する資料の一部が、実家に残っているはずです。そして、父が長年手帳に細かい字(ほんとうに細かいんです)で几帳面につけていた日記も、実家にあるはずです。
時間をかけて、読んで、そして知らなかったことを知りたいと思っています。
つづきます。