若かりし頃はいわゆるHow to本をバカにする傾向がありました。即戦力で役に立つものには奥ゆかしさがない、とかいうバカみたいなことを考えていたようにおもいます。バカっていうやつがバカだ、ですね:-)
How to本を忌み嫌っていた頃でも料理のレシピ本は読んでいて、レシピ本なんてHow to本の最たるものなのにね。
"Hot to本は無根拠に嫌い" 時期を脱した後にはいろいろ読むようになりました。先人の知恵が詰まった本重要ですよね(手のひらを返す)。たとえば私にとっては苦手分野である片付け系は役に立ちます。特に好きな本はこれ。
カエテミル―インテリアのアイデアBOOK『カエテミルーインテリアのアイデアBOOK』。片づけの本じゃないんです。インテリアの本なのです。でも、インテリアを語るためにままず片づいていないといけません。片づいて見えるようにするためには、のヒントがいっぱいです。
たとえば、『無法地帯を作ってみる』。部屋中を散らかすのをさけるために、限定した場所を用意して、そこには今つかっているものを「とりあえず置いておく場所」にするのです。帰ってきたら、とりあえず荷物は無法地帯に置いておく。小さな無法地帯なら、部屋は荒れないんですね。
『収納用品をそろえてみる』。ばらばらの奥行きのものよりも、奥行きがそろったものを。それだけで整理されて見えます。
『本は奥じゃなくて、手前でそろえる』。これだけで本棚が綺麗に見えます。
『目隠しをつくってみる』。玄関から丸見えのリビングも、たとえば観葉植物でさえぎるだけで落ち着きます。
などなど。
かわいくてわかりやすいイラストの効果もあって、流し読みするだけでも楽しい本です。
相変わらず片づけはものすごく苦手ですが(つまり読んだものが身になってない? :-)、時間をかけて大幅に整理しようとするとき、この本で読んだ考え方にずいぶん助けられている気がします。