Does dog dieというサイトがある。映画などのフィクションで、犬が死ぬかどうかをはじめとする、いろんな検索ができる。ピエロ(clown)が出てくる、なんて項目もある。そういうのを観る/読む前にあらかじめ避けたい人向けのサービスだ。

私は犬猫をはじめとした動物がひどい目に遭うフィクションは子供の頃から今に至るまでずっと苦手で、でも人間がひどい目に遭うならなぜか大丈夫だ。なぜそう思うのかはあまり気にしていなかった。最近読んでいたとある小説作品で、言葉が喋れて人間と意思疎通ができる人工知能的な存在であっても、それがひどい目にあいそうであれば、私の感情が自動的に「動物がひどい目に遭う」のと同じ箱に分類をする(場合がある)ことに気がついた。

自分の自由を他者にある程度以上委ねている存在がその意志に反した扱いをうけている、という状況を辛く感じているのかもしれない。仮にそうであれば、動物の置かれた状況次第では、たとえフィクションの中でひどい目にあったとしても、私の感情が「動物がひどい目に遭う」作品とは別の箱にいれるようなフィクションもありうるはずだろうと思う。