RSSが普及していない原因はわかりやすい説明が少ないのも一因かと思い、わかりやすい説明を試みてみますよ。
対象読者は、ブログを日常的に書いているなどブログについて理解している人を想定します。

RSSとは

ブログやニュースサイトなどのWebサイトが更新を知らせる目的のモノです。WebサイトがRSSを用意している場合、一般に「RSSを配信している」といいます。
モノの場所は、ホームページのアドレスと同じ形式(URL)で指定できます。たとえばこのブログのRSSの場所は、

http://www.skoji.jp/movabletype/index.rdf

です。

RSSでできること

RSSの場所だけわかってもRSSの配信を「読める」ツールがなければなにもいいことはありません。Web上においてある音楽ファイルの場所がわかっても、再生できるソフトウェアがなければ嬉しくないのと似ています。
では、配信されたRSSを「読める」ツールには何ができるのでしょうか。
RSSは「Webサイトの更新を知る」のが目的のモノです。
普通Webサイトの更新を知るためにはどうするでしょうか。時々たずねていって、以前と違いがあるかどうかを確認しますよね。
RSSリーダによって、この手間を省くことができます。
あなたの手元にRSSリーダという得体の知れないものがあるとしましょう。それがどんなものであれ、RSSを登録する機能があるはずです。たとえば、そこにhttp://www.skoji.jp/movabletype/index.rdfを登録したとしましょう。これはこのブログのRSSの場所を示すものです。
そうすればあなたはそのRSSリーダだけ見ていれば、このブログが更新されたときにそれを知ることができます。
RSSリーダを見なければこのブログの更新がわからないんだったら、このブログを直接見にきても同じじゃないか。と思われるかもしれません。そのとおりです。
でも、そのRSSリーダに登録されているRSSの数が10個だったらどうでしょう。
RSSリーダがなければ、あなたは10個のブログをめぐって、更新されているかどうかを確認しなければいけません。
しかしRSSリーダがあれば、あなたは一度RSSリーダを開くだけで10個のブログのうちどれが更新されたのか、たちどころにわかるのです。見習い詐欺師っぽい発言ですが、本当ですよ。これが10個じゃなくて100個だったら、とっても楽ができますよね。
そしてさらにRSSには「更新されたよ」って情報が入っているだけじゃありません。いつ更新されたか、その更新のタイトルが何か、というのがわかります。
たとえばこのエントリは[2005-08-01 22:35:54]に更新された、[RSSのわかりやすい説明試み]というタイトルの記事である、という情報がRSSに入っていますからRSSリーダは、タイトルと日時を表示できるのです。

RSSにできないこと

このブログでもniftyのココログでもエキサイトブログでも、新しくコメントが書かれたということをRSS経由で知ることはできません。コメントがかかれたかどうかについては、いままでどおりそのサイトを訪問しなくてはわかりません。
しかしこれはRSS自体の限界ではありません。このブログで使っているMovableTypeやココログやエキサイトブログは、「コメントが書かれたことはWebサイト自体の更新ではない」という思想のもとにRSS配信部分が作られているだけです。世の中にはコメントの更新情報をRSSで配信できるブログ(のようなもの)も存在します。
つまり、RSSにどんな更新情報を入れるかは、RSSを配信するシステムの設計しだいなのです。
RSSには、ブログでのコメントが入っているものも入っていないものにあります。エントリそのものについても、更新された日時とタイトルだけがRSSに入っている場合もあれば、エントリの内容が全てRSSに入って言る場合もあります。
配信されていない情報はRSSリーダ側ではどうにもなりません。コメントがRSSで配信されてにあければ、RSSリーダ側ではコメントが更新されたことを知る方法がないのです。
なお一般的にブログでは

  • コメントはRSSに入ってない
  • エントリの内容はRSSに入っている

ことが多いように思います。

じゃあお薦めのRSSリーダは?

これがまだなかなかありません。
BloglinesのようにWebサイトで使えるRSSリーダはなかなかいいと思うのですが、デフォルトが英語でちょっと敷居が高いかもしれません。
エキサイトブログなど、ブログサービスが提供しているRSSリーダはとっつきやすいのではないかと思います。
最近できたばかりのFeedbringerは日本製。私自身もまだほとんど見てませんが、よさそうです。ちゃんとした日本語のチュートリアルもありますよ。