HotWiredの「飲酒した時に自動車を発進させない装置、米国で導入進む」という記事から。

アルコール中毒を克服し、ここ4年間ずっと禁酒しているフィル・グリーゴ州議会議員は、飲酒運転による2度目の逮捕から1年間以上、インターロックを使用した。「無性に酒が飲みたくなったとき、この装置は本当に役に立った。飲めば車を運転できなくなることをわからせてくれるのだから」とグリーゴ議員は語った。

(「アルコール中毒」はこの文章の書き方だと「アルコール依存症」と翻訳するほうが適切でしょうね)

この装置は飲酒運転防止のためのものなのでしょうが、アルコール依存症(いわゆるアル中)の治療法としてもやくだっているんですね。もしこれが日本の首都圏在住者であれば、無性に酒が飲みたいから電車やタクシー、という選択もあるはずで。
以下おまけ。アルコール依存症(いわゆるアル中)についての基礎知識。

  1. 「アル中」って言葉のイメージで誤解されている場合がありますが、アルコール依存症は病気です
  2. この病に罹ったひとは「自分はアル中じゃない」と否認することが多いそうです
  3. いちど依存症(身体依存)になったら一生禁酒するしかないそうです
  4. 「飲まないと手が震える」とか「飲んで暴れる」とか「警察のやっかいになる」とかいう極端な事がなくてもいわゆる大酒のみのひとはアル中である可能性があります
  5. 診断基準として久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト(KAST)というものがあります。大酒のみはこれをやると「厳しすぎるよ!」と思うかもしれませんが、それは2.の性質による否認かも

わたしはKASTでは現在「まあまあ正常です(問題飲酒予備軍)」になりますが、10年ほど前は「きわめて問題が多い(重篤問題飲酒群)」でした。そしてもちろん「このテストは厳しすぎる!」と思っていました。危ないところだったよ。次の目標は「まったく正常です(正常飲酒群)」になることですよ。ってこれ前も書いたな。
アルコール依存症に関する基本的な知識のほとんどを中島らも氏の今夜、すべてのバーでからわたしは得ています。いい本ですよ。小説として面白いのでお酒呑まないひとにも勿論おすすめですが大酒のみ必読の書です。アル中怖いとおもいますぜ。